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Windowsの準備をしています|終わらない原因は?真っ暗なときの対処方法を解説

Windows 10をアップデートまたはアップグレードした後、アカウントにサインインしようとすると、「Windowsは準備中です」という画面が表示されることがあります。コンピュータの電源を切らないでください」という画面が表示されることがあります。

通常は、しばらく待っていれば、問題なくWindowsにサインインできるようになります。しかし、いくら待っても準備が完了せず、アカウントへのサインインができないケースがあります。

この記事では、Windows 10で「Windowsの準備中」の画面が閉じない場合の対処法について詳しくご紹介します。

「Windowsの準備をしています」について


Windowsの準備中にコンピュータの電源を切らないでください」というエラーは、PCの再起動時に発生する一般的なエラーです。特にWindows 10が更新プログラムをインストールする際に、多くのユーザーがこのエラーに遭遇しています。

ガイド
Windows 10は常に更新プログラムを自動的に適用しますが、新しいバージョンにはバグが多く、「Windowsの準備中」の画面で進めないというエラーをはじめ、さまざまなエラーが発生することがあります。そのため、このエラーが発生しないようにするには、windows10の自動更新を停止することが最も効果的です。windows10の自動更新を停止する方法はこちらをご覧ください。
では、すでにこのようなエラーが発生し、PCを再起動しても「Windowsの準備中です、コンピュータの電源を切らないでください」という画面が表示され続けて先に進めない場合は、どうすればよいのでしょうか。以下に様々な対処法をご紹介します。

Windowsの準備をしている途中で固まってしまう。

関連記事はこちら Windowsの自動修復が無限ループに入ってしまいました。

ご安心ください!この記事では、Windows 10/8/7での再起動時に「Windowsの準備中 コンピュータの電源を切らないでください」の画面で止まってしまうエラーの対処方法をご紹介します。以下の5つの対処法をお試しください。また、データの安全性を確保したい場合は、起動すらできないパソコンからデータを復元することも可能です。まずは、データ復旧の対策を参考にしてみてください。

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原因について


Windowsは準備中ですので、パソコンの電源を切らないでください」というメッセージを見たことがある方も多いのではないでしょうか。では、このメッセージが表示される原因は何なのでしょうか?

この「Windowsは準備中です、コンピュータの電源を切らないでください」というメッセージが表示される主な原因は、Windowsのアップデートによるものです。つまり、更新プログラムをインストールした後に再起動すると、このメッセージが表示されることが多いのです。これは、更新プログラムをインストールした後に行われる再起動の際に、更新プログラムが正しく適用されないことが原因となっています。

また、ディスクの破損、ウィルスチェックソフトの二重使用、ディスク自体の空き容量が極端に少ないなど、不適切な作業方法により、CPUやメモリ、システムリソースに大きな負荷がかかります。このような負荷がかかると、コンピューターの起動時に問題が発生し、「Windowsが準備中なので、コンピューターの電源を切らないでください」などのメッセージが表示されて、ユーザーの作業が中断されることがあります。

そのため、定期的にディスクスキャンやウイルススキャン、ディスクの最適化などを行い、十分な空き容量を確保することが大切です。

しかし、頻繁に行うことが面倒で、記録を怠ってしまったり、定期的に行うようにしていても、なぜか問題が発生して「Windowsは準備中です、コンピュータの電源を切らないでください」というメッセージが表示されてしまう場合、何か対処方法はないのでしょうか?

ここでは、考えられる5つの解決策をご紹介します。お使いのパソコンの状態を考慮して、どの解決策が最適かをご判断ください。まずは、手順1と2をお試しいただくことをお勧めします。

対処方法・解決方法について

対処法1:処理が完了するまで2~3時間待つ

ほとんどの場合、通常は1時間以内に「Windowsの準備中」画面が閉じます。

ただし、初めてのアップデートやサインインの場合は、PCの仕様によっては2~3時間かかる場合があります。

PCのハードディスクのアクセスランプが点滅している場合は、Windowsが処理中です。

処理中の場合は、途中で強制終了すると他のシステムエラーが発生する可能性がありますので、2~3時間程度お待ちください。

解決策2:電源ボタンで終了し、再度サインインする

3時間以上待っても「Windowsの準備中」の画面が変わらない場合は、サインインに何らかの問題があり、アカウントが凍結されている可能性があります。

ハードディスクのアクセスランプが点滅していないことを確認し、PCを強制終了させてください。

PCの電源が切れるまで「電源ボタン」を長押ししてください。
PCの電源を切った後、再度PCの電源を入れて、アカウントにサインインしてください。
一時的なシステムエラーであれば、再度サインインを試みることができます。再度お試しいただいてもサインインできない場合は、次のステップにお進みください。

解決策3:周辺機器の接続を外す

USB周辺機器の接続を外す
PCに接続されているUSB機器(DVD/CD、SDカードなど)によっては、「Windowsの準備中」の画面が変わらない場合があります。

そのため、マウスとキーボード以外のすべてのUSB機器を取り外し、パソコンを再起動してから、再度サインインをお試しください。

Windowsへのサインインに成功したら、USB機器を接続してください。特定のUSB機器を接続したときに問題が発生する場合は、そのUSB機器の故障が考えられますので、USB機器の交換をご検討ください。

解決策4:ユーザープロファイルの修復


アカウントのユーザープロファイルが破損しているため、「Windowsの準備」画面が進まないことがあります。

そのため、Windowsで複数のアカウントを作成している場合は、サインイン画面で他のユーザーアカウントを選択して、サインインできるかどうか試してみてください。

他のアカウントで正常にサインインできる場合は、サインインしようとしたアカウントのプロファイル情報が破損している可能性があります。

破損したプロファイルを修復する最も簡単な方法は、新しいアカウントを作成して、データを移行することです。

新しいWindowsローカルアカウントの作成

別のアカウントでサインインできる場合は、以下の手順で新しいアカウントを作成し、データを移行してください。

別の通常のアカウントでサインインする
別のアカウントをお持ちでない場合は、「操作5:セーフモードで起動する」の次の手順でサインインしてください。
Windowsマーク」を右クリックし、「設定」を選択します。
設定画面が開きます。アカウント」を選択します。
左側のリストから「家族とその他のユーザー」をクリックします。
このPCに他のユーザーを追加する」を選択します。
一番下にある「このユーザーのサインイン情報はありません」をクリックし、次の画面の一番下にある「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。
ユーザー名」、「パスワード」、「パスワードのヒント」を入力して、ユーザーを作成する。
ユーザーの作成が完了したら、「作成したユーザー名」をクリックし、「アカウントタイプの変更」をクリックします。
アカウントの種類」を「Administrator」に変更し、「OK」をクリックします。
Windowsからサインアウトし、作成したユーザーでサインインします。
サインインに成功したら、必要に応じて、サインインできなかったアカウントのデータを移行することができます。

新しいアカウントへの個人データの移行方法については、以下のページをご参照ください。

Windows10でユーザープロファイルが破損する原因と修復・再作成の方法は?

解決策5:セーフモードで起動する

サインイン時に表示される「Windowsの準備」画面は、インストールされているアプリケーションやデバイスドライバーの影響で進まないことがあります。

そのため、Windowsをセーフモードで起動してサインインすることで、正常にサインインできる場合があります。

パソコンが起動しないときにセーフモードを起動するには、まず回復環境を起動する必要があります。

Windows回復環境を起動し、「オプションの選択」画面を表示します。
Windows回復環境の起動方法については、「Windows 10が起動しないときに回復環境(Windows RE)を起動する4つの方法」をご参照ください。
トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップの設定」をクリックします。
再起動」をクリックします。
スタートアップの設定」画面が表示されたら、キーボードの「5」を押して「セーフモードとネットワーク」を選択します。

セーフモードで正常に起動できる場合は、インストールまたはアップデートしたアプリケーションやドライバーに問題がある可能性があります。

使い慣れていないアプリケーションやドライバーがある場合は、セーフモードのままアンインストールをお試しください。

解決策6:スタートアップ修復を実行する

スタートアップ修復を実行すると、Windowsの起動トラブルが自動的に解決する場合があります。

以下の手順でスタートアップ修復の実行をお試しください。

Windows回復環境を起動します。
Windows回復環境の起動方法については、「Windows 10が起動しないときに回復環境(Windows RE)を実行する4つの方法」をご参照ください。
オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」をクリックして進みます。
ユーザーアカウントを選択し、ログインパスワードを入力します。
スタートアップ修復が開始されます。完了するまでしばらくお待ちください。
スタートアップの修復」が完了したら、通常通りアカウントにサインインしてみてください。

解決策7:システムファイルチェッカーの実行

Windowsのシステムファイルが破損しているため、「Windowsの準備」画面から先に進めない場合があります。

このため、「システムファイルチェッカー」ツールを使用して、システムファイルの修復を試みることができます。そのためには、以下の手順で作業を行ってください。

Windows回復環境を起動します。
Windows回復環境の起動方法については、「Windows 10が起動しないときに回復環境(Windows RE)を実行する4つの方法」をご参照ください。
オプションの選択」画面から、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」をクリックして進みます。
コマンドプロンプト(黒い画面)が表示されたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
BCDEdit
コマンドが正しく入力されていれば、ブート構成情報が表示されます。”Windows Boot Loader “の中に “osdevice “という項目がないか、ドライブレターを確認してください。
Windows Boot Loader」で「osdevice」という項目を探し、ドライブレターを確認します。「X」は「partition=X: 」と書かれた部分のドライブレターです。
次に、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
SFC /scannow /offbootdir=X:\ /offwindir=X:\windows
partition=X:」の「X」を、確認したドライブレターに置き換えます。
例えば、「osdevice partition=D:」と表示されている場合、「SFC /scannow /offbootdir=D:\ /offwindir=D:\windows」と入力します。
SFCコマンドの処理が完了したら、次はDISMコマンドを実行します。以下のコマンドを入力し、Enterキーを押してください。
DISM /image:X:\ /cleanup-image /restorehealth
X」の部分は、確認したドライブレターに置き換えてください。
次に、以下のコマンドを入力して、アップデートの保留を解除します。
DISM /image:X:001 /cleanup-image /revertpendingactions
X」の部分を自分のドライブレターに置き換えます。
最後に「exit」と入力し、Enterキーを押してコマンドプロンプトを終了します。
コンピューターを再起動します。
パソコンを再起動した後、「Windowsの準備」の画面が正常に進むようになったか確認してください。

解決策8:Windowsの前のバージョンに復元する

Windowsをアップグレード前の状態に戻すことで、「Windowsの準備」画面の問題が解決する場合があります。

特に、Windows 7/8.1からWindows 10にアップグレードした場合、パソコンの一部の機種との互換性の問題で、正常にサインインできないことがあります。

上記の問題は、Windowsを元のバージョンに戻すことで解決できます。元のバージョンのWindowsに戻すには、以下の手順で行ってください。

Windows回復環境を起動します。
Windows回復環境の起動方法については、「Windows 10が起動しないときに回復環境(Windows RE)を実行する4つの方法」をご参照ください。
トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「以前のビルドに戻す」をクリックして進めます。
Windowsのバージョンによっては、項目名が「更新プログラムのアンインストール」や「以前のバージョンに戻す」となっている場合があります。
オプションを選択してください」という画面が表示されます。最新の品質に関する更新プログラムをアンインストールする」または「最新の機能に関する更新プログラムをアンインストールする」のいずれかを選択します。
原因不明の場合は、「品質に関する更新プログラム」をアンインストールした後、コンピューターを再起動してから「機能に関する更新プログラム」をアンインストールしてください。
アンインストール」ボタンをクリックすると、アンインストールが実行されます。
これで以前のバージョンのWindowsに戻すことができます。正しくサインインできることを確認してください。

Windows 10へのアップグレードがうまくいかない場合は、PCの互換性の問題もありますので、アップグレードせずにそのままお使いいただくことをお勧めします。

解決策9:初期化/クリーンインストール

上記の手順で問題が解決しない場合は、Windowsに修復できない問題が発生している可能性があります。

そのため、コンピューターを初期化するか、最新バージョンのWindowsをクリーンインストールする必要があります。

パソコンを初期化するには、「Windows回復環境」を起動し、「トラブルシューティング」→「このPCを初期状態に戻す」を選択して初期化します。

関連記事リカバリーから「このPCを初期状態に戻す」でWindows 10を初期化する方法
を行いたい場合は