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Superfetchって何?ない?無効にできない理由から、無効停止方法について解説

スーパーフェッチ」とは、アプリケーションの起動を高速化することでコンピュータのパフォーマンスを向上させるキャッシュメモリ管理技術です。

しかし、タスクマネージャーを見ると、CPU、メモリー、ディスクの使用率が高く、時にはディスクの使用率が100%になることもあります。お客様の環境によっては、superfetchを停止することでこれらの問題が改善される場合があります。

基本的にはsuperfetchを停止しても問題はありませんが、環境によってはパソコンが遅く感じる場合があります。

superfetchを停止した後は、タスクマネージャでCPU、メモリ、ディスクの使用状況を監視し、様子を見てください。

superfetch(スーパーフェッチ)について


superfetch “は、Windows Vista以降に搭載されているメモリー管理技術です。

スーパーフェッチは、ユーザーの行動履歴を常時監視し、使用頻度の高いアプリケーションを特定し、特定したアプリケーションの起動時間を短縮する。

これを具体的に説明するために、アプリケーションの起動プロセスを見てみましょう。

アプリケーションが起動しようとすると、HDDからメモリに情報が読み込まれ、アプリケーションが起動します。

この「HDDからメモリへの情報の読み込み」には時間がかかるので、その時間を短縮するために、「スーパーフェッチ」を使って、あらかじめ空いているメモリ領域にデータを読み込み、すぐにアプリケーションを起動できるようにしています。

しかし、「スーパーフェッチ」機能はメモリ(キャッシュメモリ)を使用するため、メモリの少ないPCでは高速化したはずが、逆にメモリ不足になってしまうというジレンマに陥る場面もあります。

次に、”Super Fetch “のメリットとデメリットをご紹介します。2.

メリットとデメリット

メリット


(1)アプリケーションの起動時間が短縮できる。
大容量のメモリを使用している場合、空き容量を有効に活用できます。

(1) アプリケーションの起動時間を短縮できる。
使用頻度の高いアプリケーションの起動時間を短縮することができます。また、パソコンのスリープモードから復帰して、さっきまで使っていたアプリケーションを使おうとしたときに、すぐに反応するようになります。

メモリ容量が大きいので、空き容量を有効に活用できます。
大容量の空きメモリがあれば、superfetchはそれを使おうとします。特にメモリ容量が大きいと、メモリが足りなくても、空き容量が足りなくても、コンピュータが速くなります。

デメリット


1) 使用するメモリが膨らむことがあります。
2) 余分な計算をしなければならないため、CPUの使用率が上がります。
3)アクセス回数が増えるため、HDD/SSDの寿命が短くなる可能性があります。
4)コンピューターの起動時間が若干長くなります。

1)使用中のメモリーが膨張する場合があります。
他の作業を行うと、キャッシュメモリー(予約メモリー)に蓄積されたメモリーがすぐに解放され、空き容量が増えますが、このキャッシュメモリーがうまく解放されず、メモリーがどんどん蓄積されていくことがあります。しかし、このキャッシュメモリが適切に解放されず、メモリが急激に蓄積されてしまうのです。この問題は、今後、Windows Updateで修正される可能性があります。

2)不要な計算でCPU使用率が上がる
コンピューター(OS)は、キャッシュメモリーに使用されているメモリーの量を常に計算しています。キャッシュメモリーの使用量が増えると、計算量も増え、CPUはキャッシュメモリーのための計算を行います。つまり、計算量が増えると、CPUが忙しくなり、CPU使用率が上がり、コンピューターが遅くなる可能性があります。

3)アクセス数が増えると、HDD/SSDの寿命が短くなるのでは?
きちんとしたデータはありませんが、論理的には、アクセス回数が増えるということは、HDD/SSDへの負荷が大きくなることを意味しますので、HDD/SSDの寿命が短くなることは十分に考えられます。

4)パソコンの起動時間が少し長くなる
パソコンの電源を入れると、ユーザーの行動履歴からよく使うアプリケーションの読み込みが先に開始されるため、パソコンの起動時間が遅くなることがあります。ただし、大きな違いはありません。3.

有効にすべきか?無効にすべきですか?


Superfetch」の機能自体は、冒頭で述べたように「パフォーマンスの向上」です。しかし、「Superfetch」の機能自体は、最初に述べたように「パフォーマンスを向上させる」ことを目的としています。

「スーパーフェッチ」を有効にした方が良いのか?無効にした方が良いのか?をまとめてみたいと思います。

有効にしたほうがよい場合
アプリケーションの起動時間を短縮したい場合。
大容量のメモリを搭載したパソコンを使用している場合。
無効にしたほうがよい場合
タスクマネージャーでのCPUやメモリーの使用率が異常に高い場合や、ディスクの使用率が100%の場合。
HDD/SSDの寿命を少しでも延ばしたいのですが。
HDD/SSDの寿命を少しでも延ばしたいのですが。

CPU使用率が異常に高いなど、上記のような異常が見られる場合は、一度「スーパーフェッチ」を無効にしてみてください。

タスクマネージャーを開き、有効にしたときと無効にしたときのCPUやメモリの使用率、パソコンを操作しているときの速度を見てください。

無効にする方法


操作手順
まずは、「Windows 10でsuperfetchを無効にする方法」からご紹介します。

superfetch」はパソコンを起動したときに起動するプログラムなので、起動しないように設定します。
画面左下の「スタート」ボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を左クリックします。
ボックスに「services.msc」と入力→「OK」ボタンを左クリック。
サービス」のウィンドウが開きます。
名前」を左クリックして順番を変えます。
スクロールダウンして、ABC順に「superfetch」を見つけます。
superfetch “をダブルクリックします。
スタートアップの種類」の右にある「文字」を左クリックします。
項目が表示されたら、「無効にする」を左クリック。
最後に一番下の「OK」ボタンを左クリックして完了です。
これでsuperfetchが無効になりましたので、パソコンを再起動し、タスクマネージャーからCPU使用率を確認してください。

Windows10でsuperfetchを無効にする方法」は以上です。